「本日大安」「最終日でーす」
先週まで、こういう声を聞いていなかっただろうか? 宝くじ売り場の近くで、青いハッピを着たお兄ちゃんやお姉ちゃん。赤い帽子やハッピをきたお兄ちゃんやおばちゃんがメガホンをもって、皆さんに声をかけていたことを目にしていないだろうか? そう、彼らはいわずとしれた、宝くじ呼び込み軍団。 この声を耳にしたら、ついつい 「あ、買っておかないと」と思ってしまうあなたは当たらない宝くじマニアといえるでしょう。 さて、この宝くじ呼び込み。れっきとしたお仕事で、しかも派遣会社から派遣された人がほとんどである。 そのため 「この宝くじはどこで扱うの?」とドリームジャンボをあつかっているお店の前のお兄ちゃんに尋ねてみて、しどろもどろされた経験がある人も少なくない。 つい先日だと、あの6億円キャリーオーバーのbictotoの影響で 何人の人が 「キャリーオーバーしたヤツ、買えるの?」と質問されたか・・・・・・・。 そのたびに笑顔で 「すみません。こちらはドリームジャンボなので、扱っておりません」 と何度もぺこぺこ頭を下げる。 「なあんだ、つかえないな」といわれても、眉間にしわをよせてはいけない! いつも笑顔で いつもスマイルで いつも元気で これが売り子の条件なのである。 大体、一時間おきに10分ほど休憩をもらうのが基本だ。 しかし50分の間、ずうっと宝くじ呼び込みを続けなくてはいけないのが大変。 基本原稿も1分のうちに使い尽くしてしまうため、自分の言葉のアイデア応用が必要となる。 「今週からはじまりました、ドリームジャンボ宝くじ。みなさんは既にお持ちでしょうか?」 「今回はなんと111名の方が当たりくじを手にすることになります」 とここまでは、例文。 「さ、この111名にはいるためには300円をもって宝くじを手にしないとはいれませーん」 「300円が1億円。600円が3億円になる可能性もありまーす」 「かわなきゃーあたりませーん」 「他人を億万長者にするくらいなら、自分が億万長者になっちゃいましょう」 と、なんでもかんでも購入させようと、おだて、のせていくのがコツなのである。 しかも笑顔で。 声はちょっと高めに間延びした声がベスト♪ けだるいトーンがいつのまにか、後でいいやと思わせていた人の心をわしづかみしちゃうんです。 もちろん、キャピキャピのおねーちゃんなら、それだけで寄ってくる輩もいそうですが、 一番は声が命。そして、元気さ、パワフルさ。 よく、宝くじを買うときって、笑顔のいいおねーさん、おばさんの窓口で買うのが縁起がいいといわれているでしょう。 あれと同じ。 笑顔で元気でしかもキュートな人はまさに あげまん、あげちん 。 触っておいて損はなしです。 ちなみに1分間に3パターンしゃべるので、 50分の間、しゃべるのは150パターン。 2時間たつと・・・喉枯れます。 がらがら声では・・・誰も近寄ってくれません。 なので、片手にはメガホン。 ハッピ裾にはドリンクを用意しておきましょう♪ 飴はNG。 舐めていると、話はできないですし。 この呼び込み仕事。 体力的に厳しいかといえば、そうではない。 メガホンひとつで呼び込みできるので、立ちっぱなしとはいっても 動くことができるので、足が疲れるということはなく、 太陽が燦々と照りつける場所になると、 自分の意志で日陰に逃げることもできるから、日射病や熱中症も避けることはできる。 肉体面より、厳しいのが、対人仕事にとってきつい! 精神面。 からんでくる人はそうは多くないけれど、 とにかく道を聞かれる人が10人中6人(半分以上!!!)。 土地勘ある人ならともかく、まったく知らない宝くじ売り場へ飛ばされる?ことのほうがほとんどなのだから、ついつい返事に困ってしまう。 どうしても教えたいなら、まずはその土地感を持つことが必要となるぞ! 面倒くさいことが増えるだけだ。 (ーー:)。 知らないのなら、素直に「ごめんなさい。知らないんです」 と謝るほうがいいのだけど、 なかなかそれじゃー許してくれない人も多いので、 その人のわかる範囲まで、話しを続けないといけないこともある。 その間だはもう苦痛との戦い。 (インフォメーションコーナーへ行けよ!)と思ってしまうけれど、 そういうときも、常に笑顔で 「あちらにインフォメーションコーナーがありますので、お聞きいただいたほうが確実だと思います」と丁寧な応対が必要だ。 対人仕事の辛いところでもある。 でも、声をだすことで、そういう鬱憤も解消できるという性格なら、 もってこいの仕事だろう。 もちろん残業は一切なしというのもありがたい♪ 大体、宝くじ売り場の閉店時間が終了時間であるから、 遅くても18時まで。 朝も早くで10時、のんびりで12時という重役出勤というのは、 寝ぼすけ派遣としては、見逃せない時間設定なのが、心憎い。 さて、この呼び込み仕事。季節季節のジャンボの時期には必ず発生する。 連続バイトはイヤだなーと思う単発派遣にとっては、 見逃せない、美味しいお仕事のひとつなのである♪ ちなみに(ーー;)。 仕事休み中、宝くじを購入した派遣社員も多いだろう。 果たして、その中に億万長者がでたかどうかは・・・・さだかではない。チ~ン。 自分もチャレンジしているが、今回で何回目の正直になるのか!どうか・・・・・・。 これは神頼みと運だのみになるようだ。 知っ得?情報 宝くじ売り子の正式名称をご存じ? 宝くじ売りさばき人というのが正式だそうな。もう少し簡潔にはならないんだろうか。このネーミング。 時給 1400円 拘束時間 6時間/日(休憩1時間) 支払い額 7000円/日 やりがい度 ★★★★ 鬱憤度 ★★ 用意しておいて損のないもの クリーム/ドリンク/ウチワ/ハンカチ&タオル ↑ポチっと押して、次の仕事見つけよう!
by workingpoor
| 2007-06-04 22:18
| 対人仕事
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